漫画設計支援ソフト「POM」

 情報としては古いですが、考えさせられるものがあるので、記事にします。要するに漫画のネーム・コマ割りを補助するツールソフトの話です。

漫画設計支援システム「POM」の開発

「鳥山明風コマ割り」が瞬時に――アイデア勝負の未踏ソフト(ITmediaより)

 漫画のネームやコマ割りだけは、人にしか出来ない、才能の必要なものだと思っていますが、この「POM」というソフトはやる気満々です。もちろん、過去の才能ある漫画家のクセを抽出して構成するので、独創的な新しいモノが生まれることはないでしょう。でも、ネームやコマ割りの参考にするには面白そうです。「漫画のスキマ―マンガのツボがここにある!」で説明されているネームの学習の仕方は、このソフトの基本システムと、ほぼ同じです。結局、ゼロからなんてありえず、好みの漫画家やジャンルのモノマネをして、多くの引き出しを創り、その蓄積が個性の出発点だというのです。で、そこから「ポン」と、飛び越える才能があれば、全く新しいパターンが生まれるのはないかと思うのです。

 ソフトとして使えるかどうか?ですが、コミスタも初めて発売された時は「こんなものでカネをとるのか?」ってくらい使い物にならないソフトでしたが、今では、良し悪しはともかく、週刊漫画連載に使えるまでになっています。諦めれば、それまでですが「POM」も開発が継続されれば、面白いソフトになるかも知れない。


「漫画設計支援ソフト「POM」」への2件のフィードバック

  1. ほぅ、初めて知りました。
    なかなか面白そうですね。
    そのうち起承転結だけでなく「戦闘(ピンチ)」「戦闘(復活)」とかでも選べたら凄そうだなぁ~
    でも、コマ割りには著作権は無いのかしら?
    (少なくとも作家名使用料とかかかりそうだけど)

  2. >カズナリさん
    コマ割りに著作権があるかどうかは、今後問題になるかもしれませんね。
    ただ、坂本龍一が言ってましたが、音楽ではやはり自分の好みの曲のコードを集めて、最初は曲を作るので、そこに著作権を認めては誰もオリジナルなんて作れない。そもそも著作権は14年間ってのが基本だったんですよね。

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