アスタロト 魔夜峰央

 魔界の四大魔王・アスタロト大公爵の物語。はじめはパタリロの外伝的な話(パタリロのご先祖が魔界で活躍する)だと思っていたのですが、その後もちょくちょく描かれていて、別に単行本まで出ているほどです。

 下記にあげた他に、短編の入った初期作品集のようなものがあり、その巻末で「アスタロトは魔夜峰央先生がデビュー前の投稿時代につくられたキャラで、ベールゼブブと組ませることでやっと動くようになった」と出ています。なるほど、パタリロ・バンコランコンビよりも古く、一人でボケとツッコミもする、不安定で面白いキャラだと思っていたけど、そういうことだそうです。

 物語も、魔界だけでなく、クトゥルーの邪神や辺土界などファンタジー要素が詰まっている読み物で、「宗教はだれが創ったか」「究極の真理を解き明かした」など普通の漫画は触れないことも云っちゃってます。今どき、まるで先が読めない展開で、全ての話が未完のまま放置という珍しいシリーズですが、何年でも次を待ちたいと思います。

アスタロト1巻 アスタロト (1)

 アスタロト大公爵がメインのお話。

 そして、「単細胞のバカ野郎」が、すべての始まり。

アスタロト2巻 アスタロト (2)

 上の続きと、クトゥルーの邪神復活のお話。
 決して「ストリートボーイ」の情愛がメインではない!と思いたい・・・

パタリロ文庫13巻 パタリロ!―選集 (13)

 パタリロのご先祖パタリロ6世が金のためにアスタロトに魂を売り、魔界で活躍するというお話・・・でも、夢オチ。

パタリロ文庫40巻 パタリロ!―選集 (40)

 今度はパタリロが魔界の刺客に狙われ、バンコランまで巻き込み壮絶な展開になります・・・でも、東カリマンタンで全て吹き飛びます。