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ベジェ曲線と3次元認識力

 以前、コミックスタジオEXでは3D素材を読み込んで、好きなアングルで3DLTレンダリング出来ると書きました。3D素材集もかなり発売されていますが、やはり究極的には自分で作った3D素材というのがベストでしょう。特にオリジナルのメカや建物やエンブレムなんてロマンがあります。

 さて、コミスタで取り込める3D素材としてShadeが指定されています。3Dのソフトだとは知っていますが、今まで全く3Dに興味がなかったので、某駅前の書店でお勉強してきました。3D制作のイメージとして勝手に、モニターに映っている粘土のようなモノをマウスでつまんだり、引っ張ったりして成形していくものだと思っていましたが、実際はもっと難しそうです。

 メインは4画面で製図のような上、前、側面と、モデリングされた斜めの画面。基本はベジェ曲線で図形を描いて回転したり、重ねたりして3次元のパーツを作り、それらをつなげて質感を出すテクスチャを貼って出来ているようです。解りやすく書いてある参考書でも、難しく感じられます。何よりベジェ曲線だけでも使いにくいのに、それを使って3方向の画面を見ながら線を引いてパーツを作るなど・・・空間認識力ですか?ワカンネ~。花やコップならまだしも、そんな調子で巨大メカや建造物を3Dにするなんて何日かかるのでしょう?これでは3Dのオリジナル素材なんて遠い夢物語になりそうです。なにより面白いと思えないのですが・・・

 プロの漫画家が、3D素材を作って元をとるとしたら、その素材を使ったコマを数十は作らないといかん気がします。ま、アシスタントがやればいいのでしょうけど・・・そうか、プロならオリジナル素材集として売ればいいのか・・・と、そんな感想です。

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驚異のナチュラル技術

 いや、正確にはデジタル技術だし、唯のソフトの機能です。

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 ご覧のとおり、TOPの画像をPainter8のスケッチ機能で処理すると鉛筆の線画ができます。この機能が欲しいが為にPainterを7から8にアップグレードした愚か者は私めです。

 昔は写真トレースなどという作業もしましたが、この機能があればラクだったに違いない。あと、使ってみたい機能でコミックスタジオEXの2DLTレンダリング機能

 このスケッチと2DLTを組み合わせれば、大抵の絵柄なら馴染んだ背景を埋め込むことができる気がする。実際、漫画では、複雑な背景は時間がかかるわりに読者が凝視するわけではない。楽できるところはラクしちゃった方がトータルで質はよくなると思うのだが。

 それにしても、白黒漫画に関しては、ソフトの技術はかなりいい感じになってきていると思う。あとはセルシスの販売計画書にあったようにプロへの普及がどれだけ進むかがポイントかな。

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