ブログ方面、漫画戦線異状あり?

漫画侍(玉蟲さん)の「もがいてみる・・・」にトラバ。

経緯を説明すると、ブログ「漫画侍」は漫画を製作過程からほぼリアルタイムで発表しています。スピーディーに製作が進んでいたのですが、時を同じくして始まったアニメ「サムライチャンプルー」に似た設定を見て、止まる。そして「もがいてみる・・・」の記事が立つ。

議論になって、まだ続いていますが、こういうことこそがコメントやトラックバックで起きるだけでも、ブログで漫画は変わったと感じるのですが、面白いことに意見は割れるのでしょう?

さて、ご存じの通り、漫画の神様によって挿絵に字が付いていた読み物から、今のコマ割り等々の技術が盛り込まれた漫画が創造されました。それは印刷され本になることを前提に創られ、一つの型になって続いています。①漫画家が描き、②編集がチェックして、③印刷され、④本屋で売られる。

同人誌は②を省けますが読者の範囲は狭く、改善されて来ているとはいえ③④の負担は大きいものがあります。そしてインターネット、ここ3年でインフラが整い、HPで漫画を観ることが多くなりましたが、今のところ、従来の白黒漫画を貼り付けるものがほとんどです。(一部でデジタルの特性を生かしたモノも見られますが)
HPで③④を代行できるとはいえ案外負担は大きく、収入につながらないこともあり特にプロは見向きもしません。せいぜい宣伝程度、あとはアシスタントが横から盛り立てる位です。で、ブログ上陸、HPでの運営に比べ負担は減ります、コメント・トラックバックで読者との距離も縮まり、双方向を使いこなせば作者と読者の境もなくなるのではないでしょうか?

その過程で行けば「漫画侍」の試みは画期的です。編集がチェックして印刷される漫画では製作過程など恥でしたが、インターネットは発表するのも見るのも定額です。特に読者からすれば、買った本は1ページでも多く楽しめなければ損ですが、定額インターネットはつまらない1ページを見たら損なのです。ゆえに型はなくなり、描きかけだろうが企画だけだろうがキャラ絵だけだろうが見たい人がいればOKで、何があれば漫画作品なのかも考えたほうが良いかもしれません。
ただ、型はなくなっても、②の編集のチェック、つまり他人にお見せできるものかどうかは担保されなければ、個人HPよろしくゴミブログ・ゴミ作品でネットが埋まり、ネットの繋がりそのものがなくなってしまいます。作家はその作品の評価を過程か完成後かは選べるが、どこかでしてもらいたい。まあ、つまらないのを百も承知で発表するのも自由なんだが・・・。

漫画に限らず製作過程というのは楽しめると思う、イラスト系HPにHow toが多いのも要望があって載せていると聞くし、漫画ならカラス口が手放せないプロもいればサインペンやミリペンで済ますプロもいる。16Pのネームを40分で描く人もいれば、消しゴムかけで消えてしまう下書きをしっかり描く週刊連載の大御所もいる。(それであんなに線がヘロヘロなんだから面白い)

何年も考えていることなので書いているうちに、まとまりなくなってしまいましたが、要は印刷を前提にした漫画がデジタル化されインターネットに載るのようになって、同じ型というのは面白くない。新しい型・主流になる型が出てきて欲しい。ホントは、ほとんどの漫画家を押さえている出版社が示すのが良いのだけれど・・・・まっ、しゃ~ないわな!


「ブログ方面、漫画戦線異状あり?」への1件のフィードバック

  1. 漫画侍、作品に没頭する前に・・・

    なぜブログで漫画なのか? このブログにおいて、製作過程を見せるのが重要なことだと

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